- 【性別】女性
- 【年齢】39歳
- 【診断名】自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)注意欠陥多動性障害(ADHD)
- 【診断された時期】大学4年生
アスペルガーの特徴について
集中力がとにかくありません。何かしなければいけないことがあってもあまり興味がなければほんの10分くらいで一旦休憩をしてしまい、掃除や読書など別の時間にすればいいようなことをやり始めてしまいます。
また何かをしていて誰かに話しかけられてしまったらそこから作業を中断すると再開する際に途中から始めることができないことも多く、物事を成し遂げるのに人より多くの時間をかけてしまったり、未完全のまましなければいけないことを終わらせてしまうことがあります。
一方で文章を書いたり、あるいは好きな有名人に関することに関してはとことん突き詰めてしまうことから、短時間で終えられたり、あるいはライブなどは欠かさず行ったりするなど徹底しているところもあります。
勉強方法について
失敗した勉強方法
通信教育で自分で進めていく学習方法は宿題を提出する期限が定められていることから飽きてしまうと次に行うまでに時間がかかってしまい、全くといっていいほど間に合いませんでした。
半ば強制されて勉強しているような気がして自分には適していないと思いました。
また学習塾でも勉強をしていたのですが、集団形式のところに関しては塾講師の言っていることが少しでもわからなくなるとそれについてずっと考えてしまう状態でわからないと感じた時に疑問を解決することができず、逆に塾講師に質問できる授業が終了した後には一体何を質問すればいいかまとめられずにわからない状態になっていました。
そのため授業に自然とついていけない状態になってしまい、テストでは毎回低得点だったことから人のペースに合わせて学習するのは不向きだと思いました。
うまくいった勉強方法
自分で参考書を購入して自力で勉強すると自然に成績が上がりました。
参考書に関しては何度も繰り返してできるように、別にノートを用意してそこに答えを書いていました。この勉強方法を取ると塾に通っていた時よりも成績がかなり上がったことに驚きました。
さらに高校受験時には個別指導の学習塾に通っていたのですが、そこでは塾講師と一対一で話ができてわからないことがあった時は、話を中断してでも聞くことができたので最終的にはきちんと理解して勉強ができるようになっていました。
うまくいった理由
一人で勉強することにより他の人に邪魔されたり追い付かなかったりするなどもなくマイペースで勉強できたということと、記憶力がよくなかったことから同じような問題を繰り返しするだけで暗記もできるようになっていたからだと思っています。
さらに感じた疑問に関しては思ったその場ですぐに解決しないとあれこれ考えすぎて徐々に訳がわからなくなることから、個別指導塾のようなすぐに解決できる状態で理解を深められたのだと思います。
勉強について過去を振り返って
しておけばよかったなと思うこと
数学や英語などある程度パターンのある教科に関しては得意であり、テストでは毎回高得点を取っていました。
国語が大変苦手でテストでは他の教科は全て100点という状態でも、なぜか60点や70点など平均点程度の点数といった状態でした。
国語に関しては後に自分が学習塾の講師になった時に効率のいい問題の解き方を教えてもらい、自分が目を通したことのなかった参考書にも同様の方法が書かれていたことからメジャーな方法なのだと思いました。
そのようなことからもう少し早くそのやり方を学習していれば、大学センター試験でいい成績が取れてもっといい大学に行けたと思っています。
親にしてもらいたかったこと
発達障害による学習の影響は小学生の頃から感じていました。
両親も私のことについては他の子どもと何かが違うと思っていたようですが、周囲に知られると恥ずかしいと感じたことと当時はまだ発達障害を診断する医療機関がほとんどなかったことから早期の受診と診断を受けることはできず、最終的には自分のやりたかったことをほとんどできないまま大人になってしまいました。
同じアスペルガーの方にメッセージ
現在は発達障害を診断できる医療機関も格段に増え、早期に分かればそれに応じた学習方法で勉強をすることができます。
そのため発達障害があったとしても、人によっては偏差値の高い大学に入ったりあるいは高度な知識や技術などを必要とするような職業に就くことも難しくない状態になっています。
どんな学習方法を取っても成績が上がらない、内容が理解できないという場合には発達障害が原因であるということも十分考えられるのでできる限り早めの受診を勧めたいと思います。