注意欠陥・多動性障害(ADHD)の勉強方法

小4(ADHD、LD疑い)宿題の開始がスムーズになった勉強方法

投稿日:2017年10月31日 更新日:

  • 【性別】男
  • 【学年】小4
  • 【診断名】ADHD、LD(疑い)
  • 【診断された時期】小1

国語が苦手で漢字は絵の様にとらえている

得意なことは、絵を描くこと。歌を歌うこと。苦手なことは、話すこと、読み取ること、作文。

国語が全般的に苦手ですが、漢字だけは絵のように捉えている(形が〜みたいで面白い、など)ようで、書けます。でも書き順はぐちゃぐちゃで、読みは苦手ですし、熟語など語彙力も定着しません。

勉強する上で困っていることは、とにかく集中力が続かないこと。窓の外の雲の形、廊下から聞こえる他クラスの歌声、友達の筆箱の柄など、あらゆることに気が散り、本来やるべき勉強は上の空、全く手付かずです。

記憶力もありません。今日の給食なんだった?という問いに、うーん忘れちゃった〜という程度の記憶力です。

連絡帳に書かないちょっとした連絡事項(次の授業で使う牛乳パックなど教材や、提出物など)を忘れてしまうので、授業で困ったりすることもあるようです。

つきっきりで失敗した勉強方法

親がつきっきりで宿題を見ていましたが、あまりにできないので、どうしてこんなこともできないんだろう、とつい感情的になりきつい言い方をしてしまい、子供が泣いてしまったりして、全然進まなかったです。

親も自己嫌悪で、家庭の雰囲気が穏やかではなくなりました。逆に放任していたら、本当に宿題を全くやっていない状態で、平気で学校に行こうとするので、それはそれで困りました。

先生に相談して宿題を減らして欲しいって言おうか?と提案したところ、プライドが傷ついたようで、やる気がよりなくなってしまいました。

ホワイトボードに貼ることでその日やることを可視化

宿題(算数)、宿題(漢字)、プリントを出す、連絡帳を出す、鉛筆を削る、ランチョンマットを用意する、など日々のタスクを細かくマグネットで作り、ホワイトボードに貼ることでその日やることを可視化しました。

終わったら裏返すようにすると、どこまで終わったか一目瞭然です。

宿題をやる

やるべきことがわかると、それぞれのタスクに安心して取り組むことができるようになり、宿題の開始がスムーズになりました。

また、ちょっと飽きてしまっても、残りのタスクからできそうなことを選べるので、気分転換にもなったようです。

一度始めてしまえば、真面目に取り組むので、一日の終わりに宿題や次の日の準備がなされていない、ということはなくなりました。

内容はともあれ、宿題を最後までやり遂げるシステムを作ることができたと思っています。

やるべきことの項目と総量を目で見てわかるように

短期記憶の弱さから、日々のタスクを全部は覚えておけず、覚えていることからやろうとしていたようです。

結果、最優先すべき宿題が手付かず(忘れている)で、プリント整理のような後日やってもいいようなことが完璧にやり遂げられているという状況になっていました。

ホワイトボードを活用して、やるべきことの項目と総量を目で見てわかるようにしたことが、うまくいった理由だと思います。

マグネットが全部裏返ると達成感があるようで、息子も気に入って使っています。時にはペンで、私へのメッセージや絵を描いてくれるようにもなりました。

同じ様な特徴のお子さんを持つ親御さんにメッセージ

最近の子供は自分の頃とは違い、宿題が多いなと正直思います。小学校低学年であれば、定型発達の子であっても、計画的に取り組むことは難しいと思います。

親があれこれ指示することで動ける子ならいいのですが、右から左に抜けてしまい覚えていられない息子のようなタイプには、前述したホワイトボード作戦は有効だと思います。

メッセージを書き合うなどすれば親子のコミュニケーションも楽しく取れるかもしれません。



つきっきりで教えられない親御さん必見

親御さんが絵を描いてあげたり、ピアノを使って口ずさみながら勉強を教える方法で成功されている方もいますが、どうしてもつきっきりで教えるのは難しいです。

視覚優位であったり、聴覚優位であったり、凸凹した特徴のあるお子さんには、絵や音声で分かりやすく勉強できるオンライン教材がおすすめです。

オンライン教材なら親御さんの負担も少なくお子さんも楽しんで続けやすいです。

中でも、 インターネット学習教材の「すらら」 は、発達障害のお子さんが多数利用している数少ない教材です。

一般的な通信教材の3ヶ月継続率が29.6%なのに対し、すららを利用している発達障害の生徒さんの継続率は、なんと89.1%という驚異の数値です。

どうしても他人の子どもと比較をして、我が子のできないところに目がいきがちですが、それではお子さんはどんどん自信をなくしてしまいかねません。

得意を伸ばすことが自信に繋がり、結果、弱点の緩和につながっていきます。

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