- 【性別】女性
- 【年齢】35歳
- 【診断名】自閉症スペクトラム障害、ADHD(不注意型優勢)
- 【診断された時期】32歳ごろ(傾向がある事は20代の頃に指摘されていました)
自身の特徴について
得意なこととしては、好きなもの、興味がある事はどの本に載っていたかまで覚えられます。
逆に苦手な事は、苦手なものに対しての興味が全く湧かない事で、本を手にすることすらしません。
勉強をする上で困っている事は、集中力がかなり短時間で切れてしまうことと、周りが騒がしいと好きなことを勉強していても集中力が落ちてしまうこと、飽きやすいこと、一度中断してしまうと、時間をおいて落ち着くまでしばらく同じ作業への興味がわかなくなることです。
今まで試して失敗した勉強方法
通信教育は最初は楽しく勉強していましたが、次第に興味が薄れてきて、親に促されないと最後の方は手にも取らなくなっていたので、最終的に辞めました。
飽きっぽい人間には如何に飽きさせずに続けさせるかが通信教育を長続きさせる鍵だと思います。
うまくいったと感じる勉強方法
不思議と、自宅で勉強しようと思って勉強をするより、学校や図書館などで読書をしたり勉強道具を持ち込んで勉強する方が良かったです。
それ以上に学校や公共施設での体験講座やイベントなどの体験教室などでいろいろする方がものの覚えが良かった気がします。
うまくいった理由
自宅では家族が不仲で勉強をしていても争う声が聞こえたら不快になって集中できなくなりますし、家族が手伝いをするよう言ってきたりして、勉強をしていても集中が妨げられてしまうことが多かったため、自然と自宅以外で勉強をする習慣が形作られていたからだと思います。
外で道具を持ち込んで勉強する場合は、自分でこの時間まで勉強して、疲れたら一度休憩して本を読むなりなんなりしようと基準を決められるため、集中が切れたタイミングで中断することが出来るため、頭の切り替えがうまくできたからだと思います。
学校で言うところの授業と授業の間に休憩を入れて切り替えや次の準備をするところに近いかもしれません。
また、体験イベントなどでは物を作る際に一緒にどういう理由や現象でこれが起きる、だからそれを利用してこう組み立てるとこれができる、というのを短時間で行うため、短時間しか集中できなくても覚えている率が高かったです。
おぼろげでしか覚えていなくても後日授業や読書中に同じ理由や現象に関する記述を見つけて思い出して補完することができるため、単純に教科書を読んで問題を解くだけより頭に残りやすいのだと思います。
勉強について、しておけばよかったなと思うこと
苦手な教科の勉強がどうしてもうまくいかなかったことが多いので、どうやったら苦手教科に興味を沸かせることができるか、アドバイスをしてもらえる方がいたらな、とずっと思っていました。
我流だと好きな教科ばかりしか勉強しなかったため受験などの際にかなり苦労した覚えがあります。
あと、明確に自分の学力がわからないと自分の学力にそぐわない目標を立ててしまうことになります。
先生方と相談する時間をもう少し取れたらなと思いました。
親にしてもらいたかったと思うこと
まず、子供が自宅で集中して勉強ができる環境を整えて欲しかったです。
私が受験生だったころ、父が転職して高頻度で母と言い争いをしていたのと、母が夕方や早朝に新聞配達などをしていたため、勉強時間より家事に費やす時間が多くなっていたため勉強どころではありませんでした。
また、親には子供の得意分野や苦手な分野を完璧にとは言いませんが把握して欲しかったです。
把握もせずに子供に「将来は公務員になりなさい」と言い続けても、苦手な分野が伸ばせなければ公務員試験には受かりませんし、受からなかったと言って明らかに子供に対して失望したと言う目を向けられると、子供の心に悪影響を及ぼします。
切り替えて、子供の得意分野を活かす方向に転換してほしいと思います。
同じような特徴をもつ方にメッセージ
勉強に関してはやはり周りの方に助けてもらうことが重要です。
学校なら担任に話せないことを他の先生に聞いてもらったり、受験で必要な教科が習っていない科目だった場合でも相談に乗ってもらったり勉強を見てもらえることがありますので、まずは相談をしやすい先生や、カウンセラーさん、支援センターの方などを見つけて話をしてみると、案外意外なところから手助けをしてもらえます。
私もそれで部活の顧問から受験勉強に必要な教科の手助けをしてもらえましたので、話をするのは大事です。