注意欠陥・多動性障害(ADHD)の勉強方法

【ADHD】大学受験に合格した勉強方法(苦手教科を効率的に排除)

投稿日:2017年11月5日 更新日:

高2でADHDと診断された、現在大学1年生の女性の親御さんに第一志望の大学受験に合格した勉強方法について聞いていました。

  • 【性別】女
  • 【学年】大学一年生
  • 【診断名】ADHD
  • 【診断された時期】高2

ADHDのお子さんの特徴

自己管理が全体的に苦手で、忘れ物・遅刻が多く、学校生活でもいささか支障が出ていたようでした。

反対に、勉強自体は苦手ではなく、特に国語や社会など文系の科目には興味を示していたようだったので、大学受験も普通に受けさせました

大学生

ただ、前述したように発達障害をもっているからか授業に必要なものを忘れてしまったり、学校に行くのが遅くなってしまったりといった問題はかなり見受けられ、こういったことが間接的に勉強に悪影響を及ぼしていたようでした。

興味の持てない教科でやる気が無くなる

はじめは本人の希望する国立大学に行くために理系も含めた5教科の勉強をしようとしていました。

彼女は理系科目が苦手だったため塾に通わせて先生にみてもらいながら勉強していたのですが、本人はどうしても興味が持てなかったようで、だんだんやる気がなくなってしまったと言っていました。

気分が乗らない大学生

試験の結果も振るわず、家族で話し合った結果、高3の初めで文系3科目に切り替えることになり、それに付随して志望校の変更をせざるを得ない結果になりました。

ADHDの子のうまくいった勉強方法

文系に切り替えてからは彼女が自分で勉強方法についても取り決め、本人の希望で塾もやめて自習室に通うことになりました。

自分のペースで勉強ができるようになってから本人のなかでも意欲が出てきてよかったようで、模試の点数もだんだん上がって最終的に変更した第一志望の大学に合格することができました。

笑顔の大学生

具体的な勉強方法としては、授業中に習ったノートを見ながら問題を解いてわからなかったら書き足す、という簡単なものだったようです。

本人のなかで決まっていたのは、向いてない、やりたくないと思ったことはなるべくやめて、別の勉強方法を探す、もしくはそこは捨てるということだったようです。

何度も繰り返し同じ問題を解くことで定着が図れていたのだと思います。

集中できないことは効率的に排除

自分がやりたいこと以外にはあまり集中できない、という彼女の特徴を踏まえたうえでやりたくないことを効率的に排除できたことがよかったのだと私は思っています。

塾に通って集団学習をするのは向いていなかったため、自習室で自分のやりたい勉強ができたことが成功につながったのだと思います。

あとは、発達障害(ADHD)をもっている子は(個人差はありますが)記憶することが苦手だという傾向を持っていることがあります。

私の娘も誤差の程度ではありますが数字を覚えるのが苦手だったようで、世界史の年号を覚えるのに苦労していました。

しかし、年号を覚える学習を繰り返しおこなったことできちんと記憶もできていたようです。

同じADHDの子の親御さんにメッセージ

発達障害(ADHD)を持っていることはハンデではあるが、必ずしも人より劣っているという証明ではないと思います。

娘は一度私にそんなことを言っていました。現に、彼女は自分の得意な事には自信を持って生きているようです。

障害の程度も、個性も子どもによってそれぞれですが、お子さんの個性を認めてそれを支援するのがよいのではないかと私は思っています。

大変なこと、心配をかけられることもありますが、一緒に頑張っていきましょう。



つきっきりで教えられない親御さん必見

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どうしても他人の子どもと比較をして、我が子のできないところに目がいきがちですが、それではお子さんはどんどん自信をなくしてしまいかねません。

得意を伸ばすことが自信に繋がり、結果、弱点の緩和につながっていきます。

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