注意欠陥・多動性障害(ADHD)の勉強方法

ADHDの男性が諦めずに模索し続けた勉強方法

投稿日:2018年5月8日 更新日:

  • 【性別】男
  • 【年齢】33
  • 【診断名】ADHD
  • 【診断された時期】30

ADHDの特徴について

考え中の男性

学生時代までは特に大きな問題は感じなかったものの、仕事を始めてからは問題だらけです。

まずよく言われているように同時に並行して何か違うことを進めていくということができません。

無理してやろうものなら途中で頭が真っ白になり、今自分が何をやっているのかも分からなくなり手を付けれない状況になります。

あと、人の話を聞いて一度で複数のことを理解するというのが難しいです。何度も反復しないと頭には入ってこないです。

勉強方法について

失敗した勉強方法

少年時代を振り返ると学校の授業を聞いて理解するのが大変苦手でした。いくら集中して聞いても言葉が頭から通り抜けていくような感覚がありました。

なので基本学校中心にした勉強方法では理解を深めることはできず、何も身に付きません。

うまくいった勉強方法

それで小中学校は塾に通うことにしました。塾にも色々と特徴があり、厳しさや進度のスピードを重視しているところより、分かりやすさを売りにしている塾が良いです。

ADHDだと学校のような説明のスピードが速くて雑な教師にあたると、今教師が何ついて説明していてどういう流れで、こういうことを言っているのかということが把握できず頭が混乱してしまうことが多々あります。

それが塾のある程度ベテランの有能な教師だと意識してかたまたまなのかは分かりませんが、教える際にしつこいくらいに順序立てて教えてくれる先生が多いです。

なので自分が今どのステージにおり、先生が何ついて説明しているというのが明確になりやすく頭が混乱しにくくなります。

結果的に塾の方で良い先生に巡り合い、結果的に成績は学年で3番以内をキープするようになりました。

高校に入ってからは私立で学校の勉強が忙しく、塾や予備校に行く時間が全くとれませんでした。

勉強の内容も当然難しくなり、授業も案の定何を言ってるのか全く頭に入らず、3年間で成績下降し続け、現役時にはどこの大学にも受かりませんでした。

この時も既に自分の脳の特徴は把握していたので、どういう勉強をしたら良いかは分かっていました。浪人という立場になり、自分の勉強が出来る状態になり、まずは予備校に通いました。

そして同時に各教科の本屋にある有名予備校講師の参考書を買いました。

合う合わないは当然ありますが、こういう予備校の講師は学校の教師のように行き当たりばったりの説明をするのではなく、システマチックに何を覚えてたら良いかを明確化してくれるので、ADHDの人にも比較的頭に入りやすいと思います。

予備校の授業と参考書を併用して勉強を続け、結果的に第一志望の旧帝大の理系学部に受かることができました。

うまくいった理由

分からないと言ってすぐに諦めずに、自分に合った勉強方法があるはずだと模索し続けたことです。

ADHDは型にさえはまれば、普通の人より高い集中力を発揮し、自分に合ったやり方をすれば並の人より勉強ができるようになるはずです。

過去の勉強を振り返って

しておけばよかったなと思うこと

高校に入学する時点で、学校の教師の授業だとついていけないということを悟るべきでした。

それを始めから割り切っていたら、忙しい私立高校ではなく、自分の時間をとれる公立高校に入学し予備校にも通え、現役で志望校に受かったのではないかと思います。

親にしてもらいたかったこと

親には早めにADHDと気づいて欲しかったです。先ほども言ったように、ADHDの人は特定のことや自分の型にはまれば高い集中力を発揮し、それを大成させることができます。

しかし、社会人になってからの一般的な事務仕事や営業などの仕事はかなり軽度の症状でない限り、問題なくこなすことは難しく後々辛い思いをすることになります。

勉強に関してはやり方さえ工夫すれば得意になれるので、それに適した職への就職などについて親からの助言が欲しかったところです。

例えば、医者や教師などがそうです。医者に関しては大体、自発的に子供が小さい頃から目標設定するというより、親が子供が勉強が得意なのを感じ取り、なることを勧めることが多いです。

教師などは医者と違いそこそこの学力でなることができます。大学時代に教職をとっていけば良かったと今でも後悔しています。

親から自分の特徴に気づいて、そういった部分の助言があれば自分の適した仕事につけたかもしれないという思いがあります。

同じような特徴をもつ方にメッセージ

なぜ人より忘れっぽい、注意力が極端にない、ミスをしやすい、人の言ったことが一度では頭に入ってこない...

そういうこと自分自身で感じた場合は「自分は無能だ」などと思わず、発達障害などを疑ってみると良いと思います。

そうではないと「なぜ普通にできないんだ」と自分を責めて苦しみ続けることになります。

そういう一種の障害だと分かれば「しょうがない」という気持ちにもなれますし、早い成人する前の段階で気づくことができれば、その発達障害が比較的ハンデにならない仕事などを見つけるができ、より社会に出てから生きやすくなると思います。

極端に自分に対して何かおかしいと思ったら、独りで悩まずに親にも相談し、発達障害なども含めて原因を調べることが大事です。



つきっきりで教えられない親御さん必見

親御さんが絵を描いてあげたり、ピアノを使って口ずさみながら勉強を教える方法で成功されている方もいますが、どうしてもつきっきりで教えるのは難しいです。

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どうしても他人の子どもと比較をして、我が子のできないところに目がいきがちですが、それではお子さんはどんどん自信をなくしてしまいかねません。

得意を伸ばすことが自信に繋がり、結果、弱点の緩和につながっていきます。

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