注意欠陥・多動性障害(ADHD)の勉強方法

中1(ADHD)24時間の予定を細かく作ることで勉強にもやりがいを!

投稿日:2017年11月30日 更新日:

  • 【性別】男
  • 【学年】1年
  • 【診断名】ADHD(注意欠如多動性障害)
  • 【診断された時期】小学6年生

勉強をしている

ADHDの子どもの特徴

小学校1年の頃から飽きっぽく集中力がない傾向があると先生からいつも注意を受けていました。確かに親の目から見ても、飽き性でそそっかしいとは思っていました。

しかし保育園の頃と比べると、急に癇癪を起こすような事もなくなり、子供の成長を感じていたのであまり心配はしていませんでした。

しかし、小学校5年の頃、学校から呼び出しがあり、授業に集中しておらず一点を見つめてボーっとしている事、いつも宿題を遅れて提出し、授業の忘れ物も目立つ事を指摘されました。

担任の先生は、性格は真面目なうちの子がいくつもの問題を起こしてしまうのは、もしかしたら学習障害かもしれないとやんわりと伝えてくれました。

その後ADHDの診断を受け、改めて本人と向き合ったところ、本人はやる気はあるのになぜか続かない、気をつけているのに忘れてしまうようでした。

1つ1つチェックを埋めていくように作業を終わらせていく事が得意で、逆に区切りのない勉強やスケジュールが決まっていない作業が苦手です。

ビデオ学習で失敗

自宅での学習に、パソコンでのビデオ学習を取り入れたところ、全く勉強が進みませんでした。

本人が言うには、ビデオを音声を聞いている途中で、ついさっきまで何を言っていたのか分からなくなるということでした。

耳で聞きながら、何かを考えることが難しいようで、聞こえた言葉を自分でもう一度口に出して、ノートに書き、それを読んで、ようやく理解できるという状態でした。

勉強方法としては非常に非効率でしたし、本人も音を聞くのがすごく疲れると言っていました。

ADHDの子がうまくいった勉強方法

毎日、24時間のスケジュールを細かく作るようにしました。

起きた時間から書き始めて、学校へ登校する時間、到着する時間、時間割、帰宅時間、帰宅後の勉強スケジュール、夕食の時間、その後テレビを見る時間など、生活の全てを予定表に落とし込み、基本的にその予定通りに行動するようにしました。

このスケジュール作成の時に、時間割を参考にしながら勉強予定を立てることで、翌日の予習や宿題を忘れることがなくなりました。

本人もスケジュール通りに勉強することにやりがいを感じており、今日もこれだけ勉強したと自慢げに話してくれたり、楽しく学習している様子でした。勉強時間が格段に長くなったので、もちろん成績も上がりました。

勉強がうまくいった理由

以前、スケジュールを立てていなかった時は、漠然と何かを勉強する時間だったものが、長い時間を短く区切ることで集中力が上がったようでした。

またこの30分は英単語、次の1時間は翌日の数学の予習、10分休憩したら科学の教科書を音読するという風に、どのような方法で、何を勉強するのか、ということも事前に決めておいたため、やるべきことがはっきりし、そのタスクを達成することにやりがいを見つけ、楽しみに変わったことがうまくいった理由だと思います。

また発達障害の特徴の1つである、予定が急に変わったり、状況が自分の想定したものと違ってしまうことを嫌がる特性が、この勉強法と相性が良かったのかな、とも思います。

同じ様な特徴のお子さんを持つ親御さんにメッセージ

私の息子がADHDと診断された頃、息子は勉強が嫌いなのだと思っていました。

しかしそれは間違いだったんです。本人は勉強したくても、勉強できず、悩んでいました。

色んな事に興味があるのに、集中できず、気付いたら、何も進んでいない本人のストレスは大変なものだったと思います。

学習障害の特性に合った勉強法を見付けてあげることで、今後の人生が変わります。

もちろん勉強だけが大切とは思っていませんが、親が子供と一緒に、やり遂げる方法を探し、達成感を感じさせてあげる事は自信にも繋がる大切なことだと考えています。



つきっきりで教えられない親御さん必見

親御さんが絵を描いてあげたり、ピアノを使って口ずさみながら勉強を教える方法で成功されている方もいますが、どうしてもつきっきりで教えるのは難しいです。

視覚優位であったり、聴覚優位であったり、凸凹した特徴のあるお子さんには、絵や音声で分かりやすく勉強できるオンライン教材がおすすめです。

オンライン教材なら親御さんの負担も少なくお子さんも楽しんで続けやすいです。

中でも、 インターネット学習教材の「すらら」 は、発達障害のお子さんが多数利用している数少ない教材です。

一般的な通信教材の3ヶ月継続率が29.6%なのに対し、すららを利用している発達障害の生徒さんの継続率は、なんと89.1%という驚異の数値です。

どうしても他人の子どもと比較をして、我が子のできないところに目がいきがちですが、それではお子さんはどんどん自信をなくしてしまいかねません。

得意を伸ばすことが自信に繋がり、結果、弱点の緩和につながっていきます。

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