- 【性別】男
- 【学年】中学3年生
- 【診断名】アスペルガー障害
- 【診断された時期】中学2年生
アスペルガーの子どもの特徴
私の息子の得意な事はものおぼえというか、記憶力が凄いことで数年前の出来事でも、本人が興味させ持っていればの条件付きですが、一語一句間違えず覚えているので驚きを隠せませんでした。
その反面、苦手なことは思考力がなく自分の力で考える事が出来ない事です。
具体的には数学の普通の問題なら人一倍速く解けるのですが、文章問題になると、理屈が分からない時は得ある事で、問題の趣旨や求められている答えが何かを「どの計算方法を使えばいいか」までは分かっても、その計算をつなぎ合わせて解答を導き出す思考力が欠けているので非常に困ってます。
3. 今までに試して失敗した勉強方法と結果
今までに試して失敗した勉強方法は各教科一つの参考書(問題集)のみに集中させてしまったことです。
息子は一つの事になら集中できるので、学習教材を各教科ごとの問題集(参考書)一冊ずつのみにしておくことで、あれこれ神経を使わせる負担を減らそうと思いました。
しかし、その問題集に当てはまらない問題が出た時に対処できないという事を恥ずかしいことながらうっかり忘れていて試験の点数が悪かった結果につながったことをすごく後悔しています。
アスペルガーの子のうまくいった勉強方法
複数の学習項目を効率よく学習させるためにパソコンでTODOリストのテンプレートを作成しました。
そこに項目と優先順位、予想となる勉強時間を記入させて毎日手で記入させました。
そうすることで、大幅に試験の結果も良くなりました。
三年一学期の三者面談で「いまの状態では志望校を変えないと無理」、「お母さんからももっと勉強しないと志望校には到底無理だと言ってほしい」という事をハッキリ本人の前で言われ、息子はへこんでいました。
けれど2学期の三者面談で「この調子なら志望校に受かる可能性は高くなったのでこの調子で頑張るよう激励してほしい。」とまで言われるまでに成果を上げ、目的に向けての日々の目標をキチンとつけさせた事があきっぽい息子の性分を変化させられたと思います。
結果につながった理由
息子は自分で考える事が大の苦手なのでTODOリストを使い目的の試験で結果を出すという大きなゴールに到達させるために、小さなゴールを作り逆算するスケジュールを考えさせました。
その時、時間配分などを考えさせたので、決められた時間にどうやって5教科の勉強配分をしていくかの調整も考える訓練の土台になったみたいです。
それが幸いし継続が苦手で、集中力の波が激しい息子が、試験で結果を出すという目的にに向けて小さなことから努力を続ける事を身をもって分からせる事が出来たのが大きかったし、今後の人生において何よりの財産になったと思います。
同じ様な特徴のお子さんを持つ親御さんにメッセージ
アスペルガー障害と子供が判断されるとショックを受ける親御さんは実際いますし、私もそうでした。
しかし、彼らには確かに苦手な事と得意な事がはっきり分かれていて、その障害も人それぞれで難しいのは私も親として身をもって分かっています。
けれど、それを受け入れて子供の得意な分野を発揮できる環境を作る事、理解者を増やす事が何よりも大切なので、最善を尽くしてお互い頑張りましょう。