自閉症スペクトラムの勉強方法

小学生【自閉症グレーゾーン】の子のうまくいった勉強方法

投稿日:2017年10月31日 更新日:

2人目の自閉症グレーゾーンの小学生がうまくいった勉強方法をご紹介します。

小1(自閉症スペクトラム・グレーゾーン)視覚優位な子どもの勉強方法は絵日記がうまくいきました。

  • 【性別】男
  • 【学年】小学1年生
  • 【診断名】自閉症スペクトラム(グレーゾーン)
  • 【診断された時期】4歳

視覚優位のお子さんの特徴

小学1年生の息子がいます。息子は保育園の時に発達障害の可能性があるとのことで、専門機関を受診しました。

その結果、自閉症スペクトラム障害の傾向が見られ、いわゆるグレーゾーンとのことでした。息子は不安がとても強く、初めてすることや人に負けること、正誤をつけられること、体を使うことが苦手です。

泣く子ども

先生に「これは間違っているよ。」と言われると号泣してしまいます。そのような状態なのでテストで間違えるのが嫌でテストそのものを拒否したり、授業の発表も怖くてできません。

聞いただけでは理解しにくいという特徴もあります。

今までに試して失敗した勉強方法と結果

テストの間違いを指摘したり、問題集をさせて丸つけをすると間違いがはっきりわかるのが嫌で全くやる気になりませんでした。

計算カードを用いてこちらがめくり答えさせるようなことも、おもしろくないのか他のことに気が散って集中力が持ちません。

宿題を一人でさせるのも良くなく、わからないまま放置して絵を描いていたりしてしまいます。

問題集も宿題も字がたくさんあるものは最初から取り組む意欲を削いでしまっているようで、横でこちらが言葉で説明をしても耳に入っていないような感じでした。

視覚優位の特性を生かした勉強方法

息子が通っている療育の先生から、息子は耳で聞くよりも目からの情報の方が理解しやすいとアドバイスを受け、生活上のことだけでなく勉強に関しても視覚的なものを取り入れることにしました。

例えば、算数の文章題は必ず絵を描かせる、ひらがなや漢字の書き順は一筆ごとに色分けをすることで段々と理解に繋がりました。

宿題をするときは一人でさせずに、必ず主人かわたしのどちらかが一緒にやり視覚的なものを提示するようにしました。

周りの子と比べ理解も遅いので、休日の家庭学習をプラスαでしなければいけません。その際に問題集よりもタブレットの方が集中力も理解度も高く友好的でした。

タブレット学習

すぐに気がそれてしまうので、タイマーを作動させてゲーム感覚でできる勉強アプリはとても楽しんでやっていました。

問題を解きながら敵を倒してクリアすると息子が喜ぶような画像が出てくるのが嬉しくて頑張っていました。 息子は一つ一つの教科の理解度が低い上に、語彙や文章力も乏しかったのでそこがとても悩みました。

そこで思いついたのが、毎日絵日記を書かせることです。どこどこへ行ったという特別な体験ではなく、日々の生活の中でのちょっとしたことを重点的に絵日記にしました。

例えば、米を研ぐ手伝いをさせてそれについて書くなどです。絵は私が描き、「米」「炊飯器」といった名詞、「研ぐ」「炊く」などの動詞は色を分けて絵の横に添えます。

動詞は活用があるので、あえて2場面の絵を描いて「研いだ」「炊けた」など活用させた動詞を書くなど工夫もしました。

文章はできるだけ息子に書かせるようにしました。間違ったところは書き直しをその場でさせました。この絵日記はとても効果があり、半年くらい経つと文章力や会話力にとても効果を感じました。

自分の体験や思い出が絵で提示してあり、それを思い返すことによって言葉や文章力に繋がっていったのだと思います。こういった基礎力がつくことで、教科の勉強の礎になっていったと思います。

うまくいった理由

息子の症状を理解し、視覚優位な方法をとったのが上手くいったのだと思います。

視覚的なものと同時に、実際に自分が体験してみることも重要です。その体験をその場で終わらせずに、視覚的なもので残すこと。写真でも良いと思います。

そしてそれを繰り返し繰り返し見て、一緒にたくさん話しをすることが大事です。絵日記は何度も見返すことができるようにすぐに手の届くところに置きます。

自閉症スペクトラム障害は記憶力が良いという特性があるので、特にこの繰り返しの手法が有効です。

視覚的なものは何度も見返すことができるので、より記憶に繋がります。

さらにそこで覚えたことを生活の中で発展させようと思えば、記録を見せた後にそのような場面をあえてこちらが作ればまた力に繋がっていくと思います。

発達障害(視覚優位)な子の親御さんにメッセージ

子供が発達障害だと勉強や生活で色々ことにつまずくと思います。一概に発達障害といってもいろいろな種類がありますし、その子によって持っている特性が違います。

専門機関できちんと受診し、子供にどのような特徴がありどのような方法が有効的なのかアドバイスをもらいましょう。

子供の特性を逆に生かした勉強方法が必ずあると思います。宿題なども親が一緒にやるのは本当に大変ですが、やったらやった分だけ効果はあると思うので楽しんでできるように工夫してあげましょう。

この苦労はその子の未来に繋がることだと思い聞かせ一緒に頑張りましょう。

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