2人目の知的障害を伴う自閉症の男の子のうまくいった勉強方法をご紹介します。
2歳で【知的障害を伴う自閉症】と診断された子の勉強方法
- 【性別】男
- 【学年】小4
- 【診断された時期】2歳
- 【診断名】知的障害を伴う自閉症
知的障害を伴う自閉症の子の特徴
勉強全般が苦手ですが集団なかで模倣して行動することが得意です。
全体指示がはいったとき動きが遅いので(行動遅滞があるので)指示を理解していないとおもわれてしまうことがあります。
また、初めての場所や物事が苦手で「何をするところなのか、どんな場所なのか、どんなものなのか」などを理解しないとやりたがらないことがあります。
勉強では漢字や計算はましになってきましたが概念などを理解するのが難しいので、本人にどうかみ砕けば理解するかなどに苦労します。
失敗した勉強方法
学校で配布されている「赤ねこスキル」という漢字練習があり、コピーしてたくさん書いたりしていました(量もちょうど放課後にやるのにいい量なのです)。
しかし、漢字の練習に対してよみがな練習が少なく、書けるけれど、読み方かわからないということが起こりました。
また、算数では健常児用の問題集は範囲がまんべんなく問題がのっているけれども息子の苦手範囲だけを繰り返し網羅できるような量もなく失敗しました。
知的障害を伴う自閉症の子がうまくいった勉強方法
国語の勉強方法
国語は公文の漢字問題集をコピーしてやらせました。
これならくりかえしで読みかたも書き方も十分な練習量が確保できました。
また書く作業だけでなく教科書の音読にも力を入れました。
公文の漢字問題集に慣れると、今度は自分でやると言い出して机で一人で書き取りをするように(3年生の今集中して一人でやっています)なりました。
算数の勉強方法
算数では公文を習っていますが、やはり基礎のしたの教材からはじめ計算力を高めました。
2年生までは集中できずぼーっとしていたり問題数の多さにへきえきしていました。
しかし、計算力が付いてくると自分でもそれが「今の三年生でやっている三桁の計算の勉強につながっていて、楽だ」と気が付いたようでそこからは波にのったようでした。
うまくいった理由
やはり発達障害のお子さんに合った勉強法をよく観察して見極めることだと思います。
ふつうのお子さんと頭への入力の仕方が違うので、その都度試行錯誤する必要があると思います。
うちの子でいくら書いても、読みが入っていなかったことがわかった時期に音読と読みの練習が多い教材をみつけてやれたこと。
また算数でいえば基礎計算力が苦手なことがわかっていたので「正確さ、速さ」を上げるために必要な教材をやらせて、親がそのやり方が合っているか気が付けたことがうまくいった要因だと思います。
知的障害を伴う自閉症の子を持つ親御さんにメッセージ
幼少期から療育などで親は目にみえない苦労などをされていると思います。
どうしてうちのこだけ大変なのという苦労を公私ともにされていると思います。
その子に合ったやり方をすればかならず少しづつ伸びていきます。
理解は積み重なってある日驚くことが起こるかもしれません。
速攻効果があるなんてものはないかもしれません。
ただ、あまり頑張りすぎず自分をいたわりなが前進していってほしいと思います。